前回記事で型紙を作る方法を解説しましたので、次は革の下準備である「床みがき(床処理)」を解説していきます。
型紙ができたら、革を用意して必要な面積分の革を粗裁ちします。
この段階で毛羽立っている「床面」を処理方法していきます。
床面ってなに?なんかモケモケしててこのままじゃカスカスもいっぱい。
革の裏面を「床面」と言って、一般的には毛羽立ちを抑えるために処理材を使って処理をするんだ。ちなみに表側は「銀面」。
床面は適切な処理をする事で毛羽立ちが収まります。少しの道具でできる事ですので粗裁ちが出来たら床処理しておこう。
床みがきをする
❶処理剤選び
床面は専用の処理材を使って処理していきます。
処理材って何を選んだら良いのかわからないな〜。
「床、コバ磨き用」って書いてあれば何でも良い!
わからなければ「トコノール」の無色を買っておけばOKだ!
最もメジャーなのが「トコノール」。初心者の方でも持っている人は多いと思います。
なければ買っておきましょう。とりあえず持っていて損はないです。
他にトコプロ、トコフィニッシュ、CMC…。様々な企業より同目的の商品がありますので気に入ったのを使っていくと良いでしょう。
ちなみに僕は「プロエッジ」というのを使ってます。結構使いやすいのでお勧めです。
※CMCは自分で水で溶いて使用する必要があります。
❷道具選び
処理剤は買ったけど道具が何もないよ〜
とりあえずの処理だったら「布」を用意すればOKだ。余裕のある時人は「ガラス板」を買うべし!
床処理は処理剤を必要な面に塗り広げて行います。この際に「ガラス板」があると作業がしやすくなります。
ただ、ほんとに初めての場合ガラス板を持っていない場合も多いかと思います。こんな時は「布」などで塗り広げてもらってOKです。これでもしっかりと毛羽立ちは抑えられます。
余裕があれば「ガラス板」を用意しましょう。ガラス板を使った方が薬剤を無駄なく広げられる上に、処理後の見栄えも綺麗に仕上がります。
❸床面の処理方法
処理剤と道具が揃ったらあとは処理するだけです。
今回は「プロエッジ」と「トコノール」で床処理していきます。
プロエッジ(少ししゃばいです) トコノール
適量をのせて延ばす!指やヘラで伸ばしてからガラス板や布で擦っても良いですし、最初からガラス板で伸ばしても良いです。僕はそれほど気にしていませんが、一般的には繊維の方向にそって磨くと良いらしいです。
※糊しろなどにも床処理剤を塗る場合は接着力が低下しますので。必要箇所には必ずやすりがけをしてあげましょう。
比較すると、プロエッジの方が少し光沢強めかな?って位でそこまで大した違いはありません。
作業自体はプロエッジの方が伸びが良いので早くできる気がします。
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