レザークラフト を始めてみたけど、やり方がいまひとつ分からない人向けにある程度自己流では有りますが基本的な技法を説明していきます。
今回は一番よく使うであろう平縫い。
縫うだけだったら誰でも適当にできるので、少しこつを差込みながらやっていきたいと思います。
縫い目が綺麗な平縫いの方法
針に糸を通して下準備
革を縫う前に、まずは針に糸を通します。何もしなかったら通した糸が抜けてしまいますので、画像のように3回程度針で糸をさします。
一応補足ですが、縫い針はレザークラフト 専用の先が丸いものを使用してください。下のようなやつです。
3回通したら針先の方の糸を針穴(下の画像では右側)に引っ張ります。引っ張りきると綺麗に針穴部分を通りこして1本にまとまってくれます。何度かやれますぐにできると思いますので覚えてください。
糸の両端に針をセットできたら下準備の完成です。
最初に通す穴は基本的に始点の1個か2個目になります。これは最初と終わりで糸抜けなどを防止するための返し縫いをするからです。
準備ができたら、手縫いしていきます
2個目の穴に針を通したら両方の糸の長さを均等に揃えてます。
基本的に革を手縫いする場合は奥➡︎手前に進めます。
教本を読んでもこの流れが多いので正解だとは思いますが、手前➡︎奥でも縫えないことはありませんので、手慣れてきたら自分に合ったやり方でやっても良いのかもしれません。
でも、今回は僕を含む初心者の方への説明ですのでまずはセオリー通りにやったほうが良いかと思います。
スタート!の前に返し縫い
早々に縫い始めたいところですが、まずは返し縫いです。
始めと終わりは強度をあげる必要がありますので返し縫いをします。
2個目の穴から始点に向かって逆走しながら縫っていきます。
手縫いをしていきます
返し縫いで始点まで逆走したらそこから最初の穴までまた縫いすすめます。ここからいよいよスタートです。
手順として最初の針は表面(銀面)から入れるようにして下さい。
これもYOUTUBEとかを見ていたら裏面から針を入れる方も一定おられるようですので、手慣れたらアレンジしても良いのかもしれません。
ですが、必ず一定の手順を繰り返すようにしておいたほうが縫い目は綺麗になりますので、最初を表にするなら2個目の穴も表からにしてください。
ここから少し分かりにくいんですが、1針目を表から入れたらその糸を始点側(進行方向と反対)に引っ張ります。
こうすることで2針目の針が通れる隙間を縫い穴にあけられます。隙間を開けるのは1針目の糸を2針目の糸がさして絡まったりしないためです。
(補足説明:縫い穴はひし形をしています。引っ張る糸はこのひし形の角に寄せるようにしてください。縫い目が綺麗になるコツです)
ここのやり方は最初僕は慣れるまで時間がかかりました。なんせ説明を見てもイマイチ分からなかったからです。
でも何度もやってるうちに意味を理解できるようになりました。
2針目を裏面から通したら、両側の糸を軽く引っ張って縫い目を引き締めます。ここまでが1工程となります。
ここからは終点まで同じ作業の繰り返しです。なるべく1穴、1穴同じやり方をしてください。
終点もまた返し縫い
最初と同じく終点も返し縫いをします。終点から2穴ほど縫い戻ります。
最後は糸を切る必要があるので麻糸なんかを使われている人はここで切ってしまって止めの仕末をして良いかと思いますが、僕の場合は基本的にビニモ(ポリエステル糸)しか使いませんので糸を仕末する面は裏面にしたいです。理由は後述します。
両方の糸を裏面に出すために2穴まで進めたら表面の針のみ3穴目に通して終了です。
最初と最後で返し縫いの数を揃えたい方は、1つ前の穴からこの作業をしてください。
縫い終わり方法
今回はポリエステル製の糸(ビニモ)を使う前提での説明をします。
画像では返し縫いとちゃんとしてませんが気にしないでください(スイマセン)。
返し縫いが終わって表面の糸を裏面に出したら少し糸を残して切ります。
画像の残し方は少し長すぎますので、もう少し短めに切ってください。
糸の止め方は、ライターで炙って糸を潰して止めます。ポリエステル製の糸は火で溶けますので、炙ってあげると小さくなりますので、最後をライターの底などで抑えてあげれば平たく潰れてくれますので糸抜けを防止できます。
※この作業をする際に糸に塗布してあるロウが溶けて革に染み込んで黒っぽくなる事がありますので炙りすぎ注意。先ほど裏面に最後の糸を全て持ってきたのもこの理由が大きいです。
練習あるのみ
一連の流れを書きましたが、やってみると作業自体はそんなに難しくはありません。
でもこれがなかなか綺麗にできない。実際僕もだいぶ綺麗に縫えるようになってきましたが、まだまだです。
この辺に関して思うことは、基本に忠実にやりながら数をこなすしかないと思います。
また別記事で書こうとは思いますが、縫い穴を開けるやり方でも結構違いがでると思いますので奥が深い。
初心者の僕が初心者向けに書くのもどうかとは思いましたが、当時の僕に向けて書いてるつもりで書いてみました。
少しでも参考になったら幸いです。
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